建築基準法の耐震基準の変遷
2024年01月18日
建築基準法の耐震基準は、地震による建物の損傷や倒壊を防ぐための最低限の要件です。
耐震基準は、過去の大地震の被害をもとに見直されてきました。以下に、主な改正の時期と内容を簡単にまとめます。
- 旧耐震基準:1950年に建築基準法が施行された際に制定された基準で、震度5
強程度の中規模地震には耐えられるが、それ以上の大地震では倒壊する可能性
がある。1981年5月31日までの建築確認申請日の建物が該当する。
- 新耐震基準:1978年の宮城県沖地震の甚大な被害を受けて1981年に改正された
基準で、震度5強程度の中地震では軽微なひび割れ程度にとどまり、震度6強〜
7程度の大地震でも倒壊しないように強化された。1981年6月1日から2000年5
月31日までの建築確認申請日の建物が該当する。
- 2000年基準:1995年の阪神・淡路大震災で木造住宅の被害が大きかったことか
ら、2000年に改正された基準で、主に木造住宅の耐震性を向上させるために、
より細かな構造計算や法的拘束力を持たせた。2000年6月1日以降の建築確認申
請日の建物が該当する。
以上が、建築基準法の旧耐震・新耐震・2000年基準の概要です。
詳しくは、[国土交通省のホームページ]や[住宅性能表示制度ガイド]などをご覧ください。