これだけは知りたい!分譲マンション管理
2021年10月28日
本日発行 「宅建Dr.のマル秘レポート 2021年11月号」 より分譲マンション管理をピックアップ!
まず、基本中の基本なのですが…管理組合と管理会社の関係は、どういうふうになっているのかご存知でしょうか?
分譲マンションの管理の主役は「管理組合」です。本来は管理組合が、マンションの建物や設備、敷地などの共有財産を管理するための業務も行うべきなのです。
しかし、管理組合のメンバー、つまり区分所有者はみなさん仕事や家事で忙しく、またマンションの管理業務には建築などの専門知識が必要なことも多く、難しいのが実態なのです。
そこで、管理に関わるいろいろな業務を管理会社にお金を払って任せている分譲マンションがほとんどです。
ですが、すべて任せっきりにしていては痛い目にあうかもしれません!!!
例えば、大規模修繕工事の発注にあたって、不適切な設計コンサルタントの存在です。
本来、管理組合の側に立って大規模修繕工事の設計監理や工事会社の選定アドバイスを行うべきにも関わらず、過剰な工事内容や工事費を設定し、特定の工事会社に受注させてバックマージンを受け取るといった手口が報告されています。
こうした問題の原因は管理組合を食い物にするような一部の設計コンサルタント、設計事務所にあることは間違いありません。
しかし、同時に管理組合側にも責任があると思います。
近年は職人不足や賃金の上昇などを受けている為、安価でかつ良質のサービスを提供できる会社は少ないはずです。
そのような状況下であることを認識し、安さばかりに目をやるのではなく、見積の内訳をしっかり確認し、時には第三者である管理会社や専門家に意見をもらうことも必要です。
できれば数社見積を取り、内容までしっかり確認しましょう。
分譲マンションは一軒家とは違い、共有部分の決定に関して一人で決めることはできません。
しかし、共有部分について所有者の一人だという意識をしっかり持ち、活動に参加していくことが求められます。
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