囲い込み

2023年05月09日

不動産売買取引において、なぜ『囲い込み』とよばれることが起こりうるのか?を考えてみました。

 

不動産取引の囲い込みとは、不動産仲介会社が売却依頼を受けた物件の情報を他社に公開せず、自社で売り手と買い手の両方を見つけて仲介手数料を2倍もらおうとする行為です。

 

囲い込みが発生する理由は、不動産仲介会社が自社の利益を優先し、売主や買主の利益を無視するからです。

 

囲い込みは、売却活動が長期化し、値下げをされやすくなるなど、売主や買主にとって悪影響を及ぼします。

 

囲い込みを防ぐためには、信頼できる不動産会社に売却を依頼することや、他の不動産会社から物件の情報がレインズ(不動産流通標準情報システム)に登録されているか確認することなどが必要です。

 

また、不動産取引の囲い込みに対して処罰する制度は、現状ではありません。

 

囲い込みは宅建業法違反ではないとされていますが、内容によっては刑事責任や民事責任の対象となることもあります。

例えば、詐欺罪や背任罪として告訴される可能性があります。

 

また、囲い込みはレインズ(不動産流通標準情報システム)の利用規定に違反する場合があります。レインズは不動産仲介会社が物件情報を共有するデータベースで、登録義務のある物件を登録しなかったり、他社からの問い合わせを断ったりすると規定違反になります。

 

規定違反者には、レインズの利用停止や会員登録の除名などの処分が下されることがあります。

 

これだけだと、なんか、手ぬるい感じがプンプンしますね。

 

だから、この業界がいつまでもブラック業界といわれる所以でしょうか。

 

業界の体質の問題でしょうか。

 

それとも主務官庁の国土交通省の怠慢の分野になるのでしょうか。

囲い込み

囲い込み