問題だらけの日本の不動産
2022年04月06日
《お勧め度》 ★ ★ ★ ★ ★
《宅建Dr.のコメント》
眼からウロコとはこのことかもしれません。マイホームお持ちの方は固定資産税を納めているでしょう。これがすごく曖昧な基準で課税されていることをご存じでしょうか。
近年、固定資産税の払い過ぎが全国各地で顕在化し、社会問題化してきています。裏をかえせば、本来の課税額よりも多く納めている人、逆に少なく納めている人もいることでしょう。なぜ、こんなことが平然と起こっているのか?
結論からいえば、それは、わが国日本は、国土を正確に把握していないんです。
わが国の地籍調査hは、昭和26年に着手しましたが、令和3年時点でも全国の52%しか進捗が進んでいません。
これは、境界も面積もあいまいのまま、土地に課税しているのです。
驚くませんか?日本は先進国ではなかったのか?
この固定資産税問題は、日本が抱える不動産問題の氷山の一角にすぎません。
この図書は、義務教育である中学の教科書にすべきと文部科学大臣に言いたいですね。それくらい眼からウロコっといった感じでした。
【タイトル】 問題だらけの日本の不動産
資源循環型不動産業 サーキュラリーリアルエステートの時代へ
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【著 者】 近藤 良一
【発行所】 株式会社カナリアコミュニケーションズ
【発行日】 2022年3月5日
【本の概要】
はじめに
1 ニッポンは不動産もガラパゴスだった!
2 「つくる」から「使いこなす」時代へ
3 不動産の「6次産業化」に挑む
4 空き家・空き店舗を「REBORN」というマジックで生まれ変わらせるj
事例1 一躍人気物件になった「R―NAGAYA」
事例2 京都府与謝野町ちりめん街道「古民家再生プロジェクト」
事例3 昭和初期の古民家をホスピスとサ高住に再生
事例4 大正時代に蔵を再生したシェアハウス「Shosa御所南薬師蔵」
事例5 賃貸マンションをゲストハウスに「ブロッサムリバー」
事例6 築36年の分譲マンションをリーボン再生「メロディーハイム平野町」
おわりに