不動産取引実務に役立つ最高裁判例
2022年07月12日
《お勧め度》 ★ ★ ★ ★ ☆
《宅建Dr.のコメント》
不動産関連に関する最高裁主要判例の解説が見やすく読んでいてすっと頭にはいってきました。基本的なことばかりですが、最高裁判例なので、判例変更がない限り法律と同じ効力となります。
普通の判例集は、字も小さく読みづらいものが多いですが、この図書は、尊敬する周藤先生が書かれたもので、よっても読みやすく、初学者にもお勧めの図書になります。一家に一冊あってよい図書だとおもいます。
【タイトル】 不動産取引実務に役立つ判例 -最高裁主要判例の解説-
【著 者】 周藤 利一
【発行所】 株式会社大成出版社
【発行日】 2022年3月30日
【本の概要】
1 売買に関する判例
(判例1) 瑕疵ある建物の買主が売主業者等に対して建替え費用相当額の損害賠 償を
請求する場合の居住利益・耐用年数伸長利益控除の可否
(判例2) 土地区画整理事業の還付金の可能性と瑕疵
2 借家に関する判例
(判例3) 消費者契約である建物賃貸借契約における更新料条項の効力
(判例4) 賃借人の変更と賃貸借契約に基づく違約金債務の承継
(判例5) 賃料増減額確認請求訴訟の確定判決の「既判力
(判例6) 市営住宅条例の暴排条項と憲法14条1項・22条1項
3 宅地建物取引業に関する判例
(判例7) 宅地建物取引業者に対する免許と監督処分
(判例8) 当事者の一方からの仲介の委託を受けた宅地建物取引業者の他方当事者に対す
る報酬請求権の有無
(判例9) 営業保証金の取戻請求権の消滅時効の起算点
4 区分所有建物に関する判例
(判例10) マンションの共用部分の賃料に関する請求権についての決議・規約の効力
(判例11) マンション電力供給契約と集会決議
5 建築業者等の責任に関する判例
(判例12) 建物の瑕疵と設計者・監理者請負人の責任