配偶者居住権と相続対策の実務
2021年08月11日
《お勧め度》 ★ ★ ★ ☆ ☆
《宅建Dr.のコメント》
本書は、平成30年民法改正によって配偶者居住権」が創設され、令和2年4月1日に施行されています。
配偶者居住権は、配偶者の居住及び老後生活の安定に資することを目的に、相続によって当然に成立する「配偶者短期居住権」と贈与又は遺産分割によって取得することができる「配偶者居住権」が創設されました。
配偶者短期居住権は、夫婦の一方が死亡後、残された配偶者が最低6ケ月間は無償で住み慣れた住居に住み続けることができる制度で、その間に転居先を探すことになります。
一方、配偶者居住権は、残された配偶者が終身にわたり利用することができるため、実務で配偶者居住権を活用する場面が多くなると思われます。
また、令和元年7月1日以後に、婚姻期間20年間以上の配偶者に対しての遺贈又は贈与をした場合には、持戻し免除の意思表示があったものと推定するの規定も整備されました。
詳細は、本書を手にとって読んでいただきたい。
【タイトル】 配偶者居住権と相続対策の実務
【著 者】 山本 和義(税理士)
【発売元】 新日本法規出版株式会社
【発行日】 2020年11月9日
【本の概要】
はじめに
1 民法における配偶者保護
配偶者短期居住権
配偶者居住権
相続開始後の対応
持ち戻し免除の推定
2 相続税法における配偶者保護
贈与税の配偶者控除
配偶者対する相続税の軽減
小規模宅地などの特例配偶者
配偶者居住権に係る課税関係